更年期かどうかは、多くの場合ホルモン値そのものではなく症状と年齢から判断します。それでも検査に意味があるのは、よく似た症状を出す別の原因を外せるからです。
先にお伝えしておきます。更年期の診断は、基本的に症状と年齢から行います。40代半ば以降で月経周期が変わり、ほてり・寝汗・寝つきの悪さ・気分の波が重なっていれば、血液検査の数字を待たなくても見立ては立ちます。
理由は、この時期のホルモン値は月ごと、日ごとに大きく揺れるからです。1回の採血で低く出ても高く出ても、それだけで更年期だともまだ違うとも言い切れません。3か月ほど月経と症状を記録したもののほうが、単発の数値より情報量があります。
では検査に意味がないかというと、そうではありません。意味があるのはよく似た症状を出す別の原因を外すためで、これは実際によくあります。
ホルモン(FSH・エストラジオール)。卵巣の働きの目安になりますが、上に書いたとおり単発の値では判断せず、症状と年齢と合わせて読みます。月経がある方は採血の時期をそろえたほうが読みやすくなります。
甲状腺(TSHなど)。甲状腺の機能が高すぎても低すぎても、動悸・発汗・疲れやすさ・気分の変化・月経の乱れが出ます。更年期として何年も様子を見ていた方に甲状腺の異常が見つかることは珍しくありません。
貧血(血算・フェリチン)。この年代は月経量が増えることがあり、鉄が減ると疲労感・動悸・階段での息切れ・抜け毛が出ます。更年期の症状とほぼ見分けがつきませんが、対応はまったく違います。
必要に応じて血糖や脂質などを追加します。結果は婦人科専門医が説明します、数値の紙をお渡しして終わりにはしません。
40歳より前に月経が止まった、または極端に不順になった場合。この年齢では様子見にせず、早発閉経の可能性を含めて調べることがすすめられます。ここは検査の優先度がはっきり高い場面です。
症状と年齢が噛み合わない場合。30代でほてりがある、50代半ばで月経がまだ規則的、といったときは、更年期以外の説明がないかを先に確認します。
子宮を摘出しているなど、月経を目印にできない場合。経過を追う手がかりが少ないため、検査の比重が上がります。
今後の相談の出発点にしたい場合。ホルモン補充療法を含めた選択肢を検討する前に、血圧・既往・片頭痛の有無・血栓の既往などとあわせて全体を確認します。適応は評価後に個別に判断されます。
更年期の相談で最も言い出しにくく、最も放置されやすいのがこの症状です。エストロゲンの低下で腟や尿道まわりの組織が薄くなり、乾燥・ひりつき・性交痛、ときに尿の症状として出ます。
局所エストロゲンは確立した選択肢のひとつで、全身のホルモン補充とは扱いが異なります。ホルモンを使わない方法をご希望の場合の選択肢もあり、モナリザタッチ(フラクショナルCO₂レーザー)はそのひとつです。適応と回数は評価後に個別に判断し、結果には個人差があります。妊娠中や感染がある状態では行いません。
乾燥・骨盤底の筋力低下・骨盤底の緊張しすぎ・骨盤臓器脱は、訴えが似ていて対応が違います。1回の診察で切り分けられます。
下がる感じもある場合はこちら →受診の目安:ほてりや不眠が日常生活に支障をきたす、月経が3か月以上来ない、月経量が急に増えた、性交痛や乾燥が続く、体重が理由なく急に変わった。
早めの受診を:閉経後の出血、月経と月経の間の出血、性交後の出血。これらは更年期の症状として様子を見るものではありません。
この領域はAthasit Kijimanawat医師(ว.47942)、Apichaya Klaikaew医師(ว.48874)などが担当します。女性医師の指名が可能です。
言語について。医師の診察は英語またはタイ語で行います。LINEでのご相談・ご予約は日本語で承っており、診察時の日本語通訳は事前予約で手配が可能です。
エムスフィア(EMSPHERE)EMタワー8階、BTSプロンポン駅直結、毎日10:00〜19:00。 診察料は症例の複雑さにより1,500〜3,000バーツ、別途クリニック手数料300バーツです。治療費は評価後に個別にお見積りします。治療価格は公開しておりません。
クリニックの場所とアクセス →本ページは一般的な医療情報であり、診断や個別の治療推奨ではありません。各治療の適応は評価後に個別に判断され、結果には個人差があります。医師の診察は英語またはタイ語のみです。THE FIT CLINIC — バンコク スクンビット通り628 EMSPHERE EMタワー8階、BTSプロンポン駅直結、毎日10:00〜19:00。